大学生になって彼氏・彼女ができると、必ず一度はぶつかるのが「デート代」の問題です。
「みんな1回のデートにいくらくらい使ってるの?」「月にどれくらいまでなら普通?」「割り勘と奢り、どっちが正解?」など、お金の話は気になるのに、なかなか友達や相手本人には聞きづらいですよね。
この記事では、大学生カップルのデート代の“だいたいの相場”から、「デート代がきつい」と感じやすいパターン、割り勘・奢りの考え方、具体的な節約デートアイデアまでまとめて解説します。
最後まで読めば、「平均はいくらか」だけでなく、自分たちの生活に合った“無理のないデート代のライン”を考えるきっかけになるはずです。
大学生カップルのデート代、みんなどれくらい使ってる?

最初に知っておきたいのは、「そもそも他の大学生カップルはどのくらいお金をかけているのか」という全体像です。
ここでは、1回あたりのデート代のイメージや、月トータルでどのくらい使っている人が多いのか、そして学年や生活スタイルによってどう差が出るのかを見ていきます。
1回あたりのデート代のざっくり平均
もちろんカップルによって差はありますが、大学生のデート代は、1回あたり2,000〜5,000円前後に収まることが多いです。
たとえば、
- カフェでお茶+軽いごはん:1人1,000〜2,000円
- 映画+ごはん:1人2,000〜3,000円
- 少し良いご飯+ショッピング:1人3,000〜5,000円
といったイメージです。毎回しっかり映画&外食だと出費は増えますし、学食・ファストフード・おうちデート中心だと、1回あたり1,000円以内で収まることもあります。
「みんな1万円くらい使ってるのかな…」と不安になる人もいますが、大学生の多くは、そこまで贅沢なデートを毎回しているわけではありません。
1ヶ月のデート代の目安は?バイト収入とのバランス
週1ペースでデートをするとして、月4回のデートがあります。
1回あたり2,000〜3,000円なら、月のデート代はおおよそ8,000〜12,000円くらい。
バイト収入が月5〜8万円程度だとすると、そのうち1〜2万円をデート代に回している大学生が多いイメージです。
もちろん、サークルの合宿・服代・スマホ代・飲み会など、他にもお金がかかるイベントはたくさんあります。
「デート代にどこまで使うか」は、バイトのシフト状況や、他に優先したい出費によって変わってくるので、“余裕のある範囲でいくらまでなら出せそうか”を一度ざっくり計算しておくのがおすすめです。
学年・一人暮らし/実家・文系/理系で変わる「使えるお金」
同じ大学生でも、
- 自宅生か一人暮らしか
- 仕送りの有無
- 家賃や食費などの固定費の大きさ
- 文系か理系か(授業・実験・課題の量)
によって、バイトに割ける時間も、自由に使えるお金も変わってきます。
一人暮らしで家賃や光熱費を払っている人と、実家暮らしで家にお金を入れていない人では、同じ「月8万円バイトしている」でも、実際にデートや遊びに回せる額はかなり違います。
つまり、「友達カップルと比べて自分たちは少ない(多い)かも…」と気にするよりも、自分たちの家計事情に合ったラインを決めることが何より大事ということです。
デート代が「きつい」と感じやすいパターン

次に、「なんだか最近お財布がしんどい…」と感じてしまう原因を整理してみましょう。
ここでは、どんなデートの仕方やお金の使い方が、大学生にとって負担になりやすいのか、代表的なパターンを具体例と一緒に見ていきます。
毎週フルコースデートをしてしまうカップル
一番ありがちなのが、毎回のデートが「映画+外食+ショッピング」などのフルコースになっているパターンです。
付き合いたてはテンションも高く、「せっかくだし行こう!」と財布の紐も緩みがちですが、これを毎週続けていると、あっという間にお金がなくなります。
毎回フルコースで楽しむのが悪いわけではありませんが、「このペースはいつまで続けられるかな?」と一度立ち止まって考えてみることも大切です。
メリハリをつけて、「今日は控えめデート」「今日はがっつりデート」とバランスを取るだけでも、お金のきつさはだいぶ変わります。
片方だけが多く出していて負担が偏っているパターン
もう一つ多いのが、片方だけが毎回多めに出しているパターンです。
「彼氏だから出さなきゃ」「地元から通っている自分の方が交通費が安いから…」と、どちらか一方が頑張り続けてしまうケースは少なくありません。
最初のうちは「好きだから」「喜んでほしいから」と気にならなくても、何ヶ月・何年と続けば、じわじわとストレスや疲れになっていきます。
気づいたときには、「お金の話なんて今さら言いにくい…」となってしまうことも。
負担がどちらかに偏っているな、と感じたら、早めに話し合うほうが結局ラクです。
イベントごと(記念日・誕生日・クリスマス)が連続する時期
大学生カップルにとって、出費が一気に増えがちなのが、イベントシーズンです。
誕生日・クリスマス・バレンタイン・ホワイトデー・記念日…と、プレゼントや外食の機会が重なると、「今月だけでいくら飛んだ?」という状態になりがち。
イベント自体は楽しいものですが、毎回「プレゼント+ちょっといいディナー」をしていると、普段のバイト代では追いつかなくなってしまいます。
事前に「今年はプレゼントは控えめにして、その分旅行のために貯めよう」「記念日は手作りご飯にしよう」など、イベントの優先順位もふたりで決めておくと、後から苦しくなりにくくなります。
割り勘・奢り問題をどう考える?大学生カップルのお金の価値観

デート代の悩みで必ずと言っていいほど出てくるのが、「割り勘か奢りか」という問題です。
ここでは、よくあるお会計スタイルのパターンと、それぞれのメリット・デメリット、そして収入差があるときにどう“フェアさ”を保つかについて整理していきます。
完全割り勘・多めに出す・交互奢り…主なパターン3つ
大学生カップルのお金の出し方には、ざっくりと次の3パターンがあります。
- 毎回きっちり割り勘:レジで半分ずつ出す or 片方が立て替えて後で送金など
- どちらかが多めに出すスタイル:彼氏が少し多く払う、交通費が高い側はご飯代を多く出す など
- 交互奢りスタイル:「今日は自分」「次は相手」など、回ごとに支払う人を交代
どれが正解というわけではありませんが、ふたりが納得しているかどうかが一番大事です。
なんとなく流れで決めてしまうより、「うちらどうする?」と一度話しておくと、モヤモヤや不満が溜まりにくくなります。
バイト収入や仕送り額が違うときの「フェアな決め方」
同じ大学生でも、バイトの収入や仕送り額は人によって大きく違います。
収入差がかなりあるのに、すべて完全割り勘にしてしまうと、収入が少ない側だけがキツくなってしまうことも。
そんなときは、
- ご飯代は多めに出せる側が少し多く払う
- 交通費が高い側は、現地での支払いは少なめにする
- 旅行や大きな出費は、収入の差を考えて割合を変える
など、お互いの財布事情に合わせて「ゆるくフェア」なルールを作るのも一つの方法です。
大事なのは、「損している側」がいないこと。どちらかが我慢している状態は、長くは続きません。
「奢ってもらう=愛情」にはしない方がいい理由
つい「奢ってくれる=愛されている」「割り勘になった=大事にされていない」と感じてしまう人もいますが、お金と愛情を完全に結びつけてしまうと、関係がしんどくなりやすいです。
お互いの経済状況が違えば、出せる金額も違います。「好きなら奢って当然」「男なら払うべき」といった固定観念にとらわれすぎると、金銭的につらくなったときに、素直に相談できなくなってしまいます。
「奢ってもらったら嬉しい」「たまには奢ってあげたい」と感じるのは自然なことですが、“奢らない=気持ちがない”と決めつけないことが、お互いをラクにしてくれます。
お金がきついときに正直に伝えるコツ【例文つき】

「デートは楽しいけど、正直お金が追いつかない…」と感じたとき、その気持ちをどう相手に伝えるかはとても大事なポイントです。
ここでは、我慢し続けるリスクと、上手に「きつい」と相談するための考え方、そして実際に使える例文を紹介します。
言いにくくて我慢し続けるほうが関係にはマイナス
「お金がきついからデート代を抑えたい」と言うのは、なんとなく気まずくて言い出しにくいですよね。
でも、言えないからといって我慢し続けていると、心のどこかで「どうして分かってくれないんだろう」と不満が溜まり、ある日爆発してしまう…ということも。
無理をして続けるデートは、長期的に見るとふたりの関係にもマイナスです。勇気は要りますが、早めに相談して、ふたりで解決策を考えたほうが、結果的にはずっとラクになります。
「お金ない」ではなく「こうすれば続けられる」をセットで伝える
お金の話を切り出すときは、単に「お金ない」「デート代きつい」と言うよりも、「こうすれば無理なく続けられそう」とセットで伝えるのがおすすめです。
例えば、こんな言い方があります。
- 「正直、今月ちょっとお金きつくて…。しばらくは映画とか外食は月1〜2回にして、近場デート多めにしてもいい?」
- 「バイトのシフト減っちゃって、前みたいに毎回奢るのが難しくて…。これからは、割り勘とか交互に払う形にできたら嬉しい。」
ただ「無理」と伝えるより、「こういう形なら続けられる」と具体的に提案することで、相手も「じゃあこうしてみようか」と前向きに受け止めやすくなります。
相手を責めずに相談するLINE・会話の具体例
お金の話は、言い方を間違えると、「今まで奢ってくれたのに文句言われた」「自分のせいで苦労させてしまった」と相手にプレッシャーを与えてしまうこともあります。
大事なのは、「あなたのせいでお金がない」と責めるのではなく、「自分の状況を共有して、一緒に考えてほしい」というスタンスで話すことです。
例えば、こんな言い方もアリです。
- 「最近、家賃とか教科書代もあって、ちょっと金欠気味で…。でも〇〇と会う時間は大事にしたいから、デートの仕方を一緒に考えてくれない?」
- 「これから就活も始まるから、バイトの時間も減りそうで…。だから、今までより少し節約デート増やしていけたら助かるな。」
「一緒に考えてほしい」とお願いする形にすると、相手も協力しやすくなります。
大学生におすすめの低コストデートアイデア

とはいえ、「節約しよう」と思うだけでは具体的に何をすればいいか分からないもの。
ここでは、大学生でも取り入れやすくて、お金をあまりかけなくても楽しめるデートアイデアを、シーン別に紹介していきます。
キャンパス・学校周辺で完結する「近場デート」
デート=遠出やショッピングモール、というイメージがあるかもしれませんが、大学のキャンパスや学校周辺だけでも十分楽しめることはたくさんあります。
- 学食ランチデート
- キャンパス内散歩・写真撮影
- 図書館・自習室で一緒に勉強デート
- 部室や空き教室でボードゲーム・カードゲーム
交通費もほとんどかからず、1回あたりの出費もかなり抑えられるので、「普段は近場デートを基本」にして、「たまに遠出」というバランスを取るのもおすすめです。
学割をフル活用した映画・カラオケ・美術館デート
大学生の特権である学割を使えば、定番デートもかなりお得になります。
映画館の学生料金、カラオケの学割パック、美術館・博物館の学生割引などをうまく使えば、普通に行くより数百円〜千円単位で安く済ませられます。
「学割デー」「サービスデー」などを事前に調べておいて、お得な日に合わせてデートを組むだけでも、年間で見ればけっこうな節約になります。
お金をほとんど使わない「おうち&公園デート」
一番コスパが良いのは、やはりおうちデートと公園デートです。
- 一緒にスーパーで食材を買ってきて、手作りご飯やスイーツ
- 家で映画やアニメを一緒に観る
- 公園でお弁当を食べながらのんびりおしゃべり
- カードゲーム・ボードゲーム・ゲーム機で対戦
外食1回分の予算で、2人分のご飯とデザートまで作れてしまうこともあります。
「節約のためのおうちデート」ではなく、「一緒に何かを作るデート」として楽しむと、思い出にも残りやすくなります。
交通費を抑えるための工夫(中間地点・オンラインデート)
遠距離や、大学が違うカップルの場合、意外と大きいのが交通費です。電車やバスで片道数百円〜千円単位かかると、「会うだけでお金が飛んでいく…」という状態に。
そんなときは、
- お互いの中間地点で会える場所を見つける
- 交通費が高い側の負担を少し軽くしてあげる
- ビデオ通話しながら同じ番組・作品を観るオンラインデートを混ぜる
など、「会う=毎回対面」ではなく、オンラインも組み合わせていくと、財布にも体力にも優しいです。
デート代を無理なく捻出するための「お金の管理」術

ここまでで「どのくらい使うか」「どう節約するか」を見てきましたが、その前提になるのが、そもそものお金の管理です。
このパートでは、デート代をひねり出すための基本的な家計の見直し方と、使いすぎを防ぐちょっとしたテクニックを紹介します。
まずは1ヶ月のバイト収入と固定費をざっくり見える化
デート代を考える前に、そもそも毎月いくら入ってきて、いくら出ていっているのかをざっくり把握しておきましょう。
- バイト代・仕送り・奨学金などの収入
- 家賃・光熱費・スマホ代・サブスクなどの固定費
- 食費・交際費・趣味・教材費などの変動費
ざっくりでも書き出してみると、「思ったよりサブスクにお金を使っていた」「毎月の飲み会代がかなり大きい」など、見えてくるものがあります。
そこから「デート代として無理なく回せるのは月いくらくらいか」を考えていきましょう。
「デート用予算」をあらかじめ決めておくメリット
なんとなくその場その場で払っていると、「気づいたら今月もお金がない…」となりがちです。
そこでおすすめなのが、「デート用予算」をあらかじめ決めておくことです。
例えば、
- 「今月はデートに1万円まで使ってOK」
- 「1回あたり3,000円以内を目安にする」
と自分の中で上限を決めておけば、デートの予定を立てるときにも、「今月はあと○回このくらいのデートができそう」と具体的にイメージしやすくなります。
お金の不安が減ると、デートそのものも純粋に楽しみやすくなるはずです。
デート代がオーバーしがちな人におすすめの小ワザ
ついつい使いすぎてしまう人には、次のような小ワザも効果的です。
- デート用の封筒を作って、月初に現金を入れておく(なくなったら今月のデート代は終了)
- デート用のサブ口座・サブ財布を作る(普段使いのお金と分けて管理)
- 家計簿アプリで「デート」カテゴリを作る(どのくらい使っているかを見える化)
最初は面倒に感じるかもしれませんが、1〜2ヶ月続けるだけでも、「自分はどんなときにお金を使いすぎるのか」が分かってきます。
そこから少しずつ調整していけばOKです。
長く付き合うほど「お金との付き合い方」が大事になる

最後に、少し長い目線で「お金と恋愛」の関係を考えてみましょう。
付き合いたてのときは勢いで何とかなることも、数ヶ月・数年と時間が経つほど、無理のあるお金の使い方はボロが出てきます。
このパートでは、長続きカップルに共通するお金との付き合い方を整理します。
最初から見栄を張らない方が、結果的にうまくいく理由
付き合いたての頃は、ついカッコつけたくて、背伸びしたデートを連発してしまいがちです。
ただ、そのペースが相手にとって「標準」になってしまうと、後から落とすのが難しくなります。
「最初は毎回いいお店に連れて行ってくれたのに…」「最近ケチになった?」と感じさせてしまうと、自分も相手も苦しくなってしまうことも。
最初から無理のない範囲でデートを組んでおくほうが、長期的にはお互いのためです。
記念日や特別な日だけ少しリッチにする、という考え方
毎回のデートを豪華にする必要はありません。
普段は節約寄りのデートにして、記念日や誕生日だけ少しリッチにするというスタイルにすると、メリハリがついて思い出にも残りやすくなります。
「いつもは学食やおうちご飯だけど、誕生日だけはちょっと良いレストランへ」など、特別な日を“特別に”できるように普段を抑える、という発想です。
お金をかける=愛情ではありませんが、「ここぞ」というタイミングで少しだけ贅沢をするのは、やはり嬉しいものです。
お金の価値観をすり合わせることも、恋愛の大事な一部
恋愛では、性格や趣味だけでなく、お金の価値観もかなり重要です。
「お金は貯金したいタイプ」「今を楽しみたいタイプ」など、考え方が違うと、デートや旅行、お祝いの仕方などで衝突することもあります。
だからこそ、デート代やプレゼントの話は、ただの“お金の話”ではなく、ふたりの価値観をすり合わせるための話題だと捉えてみてください。
早い段階から少しずつ話し合っておけば、「好き同士なのに、お金のことでケンカばかり」という状況も防ぎやすくなります。
まとめ|「いくら使うか」より「無理なく続けられるか」で考えよう
大学生カップルのデート代には、おおよその相場はあっても、絶対的な正解はありません。
1回あたりの金額も、月に使う額も、割り勘か奢りかも、カップルの数だけちょうどいいバランスがあります。
大切なのは、「世間の平均」や「友達カップル」と比べることではなく、自分たちの収入・生活・価値観に合ったデート代のラインを見つけることです。
そのためには、
- お互いの財布事情をざっくり共有する
- 無理だと感じたら早めに相談する
- 節約デートも前向きに楽しむ
といった、小さなコミュニケーションの積み重ねが欠かせません。
「いくら使うか」よりも、「無理せず笑っていられるか」。
お金とうまく付き合いながら、ふたりにとって心地よいデートの形を見つけていきましょう。